autofs 設定 (RHEL/CentOS/Ubuntu編)
autofs はアクセスするときに自動的にマウントしてくれる機能です。
前回 説明した NFS と合わせて使用すると大変便利です。 (もちろん autofs は NFS専用ではなくて、ローカルなファイルシステムに対しても使えますが。)
以下では、最初に RHEL/CentOS でのやり方を説明し、最後に Ubuntu でやる場合の差分を簡単にまとめます。
RHEL/CentOS編
動作確認は RHEL 6.3 / CentOS 6.3 でやっております。
NFSクライアント側で autofs サービスを起動しておきます。
パッケージ名は autofs ですが、RHEL/CentOSでは多分デフォルトでインストールされていると思います。
$ service autofs status
で autofs が動いていることを確認しておきます。
設定は /etc/auto.master
ですが、とりあえずデフォルトのままで使えるようにしてくれています。
実際にやってみましょう。
MY_NFS_SERVER
というホスト名の NFS server がすでに稼働しているとします。
$ cd /net
$ ls
何も表示されません。。しかし、
$ cd /net/MY_NFS_SERVER
$ ls
ディレクトリが表示されるはず。
このように /net/<サーバー名>
にアクセスするとそのサーバーが公開しているディレクトリを自動的に全部マウントしてくれます。
これだけでも、十分使えると思いますが、自分で細かく設定したい場合は /etc/auto.master
をいじります。
先ほどの /net については
/net -hosts
という設定が書かれています。
-hosts
というのは特別なオプション設定で、 /etc/hosts
に基づいて、NFS で公開しているものを全部マウントしてくれる(と自分では理解している)。
細かく設定する場合、 /etc/auto.misc
のような別ファイルに詳細設定を記載し、それを /etc/auto.master
から読み込むという書き方が一般的のようです。
例えば、 /etc/auto.master
には
/misc /etc/auto.misc --timeout=60
のように
<マウントポイント> <サブ設定ファイル> [<オプション>]
の書式で書いておく。
(--timeout=60
は、60秒アクセスがないと、自動的にアンマウントされるというオプションです。)
細かい設定は /etc/auto.misc
の方で
hoge -rw MY_NFS_SERVER:/piyo
のように
key option location
という書式で書いておく。(詳しくは autofs(5) 参照してください。)
すると /misc/hoge
にアクセスすると MY_NFS_SERVER:/piyo
以下を勝手にマウントしてくれるというわけです。
Ubuntu 編
動作確認は Ubuntu 12.04 LTS でやっています。
Ubuntu はデフォルトではインストールされていないので、
$ sudo apt-get install autofs
でインストールする。
設定の仕方は RHEL/CentOS のやり方と同じです。
/net の設定はデフォルトではコメントアウトされているので、使いたければ、
/etc/auto.master
の
#/net -hosts
のコメントを外します。
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