FreeBSD 入門中 その3 環境整備
前々回 zfs の Root File System にインストールするところまでできたので、 環境構築を行なっていきます。
標準のインストーラーを完全無視して進めたため、いろいろな設定が抜けています。 まだネットもつながらないし。。
rootパスワード設定
rootパスワードがまだ設定されていないので、ログインして passwd
でパスワード設定しておく。
ネットワーク設定など
/etc
を直接編集してもいいけど typo の恐れがあるので、一応ツールでやります。
# sysinstall
とし、Configure -> Networking -> Interfaces とたどって設定。
/etc/rc.conf
に以下のような内容が追記される。
ifconfig_em0="DHCP"
ipv6_activate_all_interfaces="YES"
hostname=ernie.sesame"
また /etc/resolv.conf
には以下のような内容が追記される。
# Generated by resolvconf
nameserver 192.168.11.1
他にもDNSサーバーがあれば追加する。
その他もろもろ
sysinstall
して Configure -> Networking -> sshd にチェックを入れる。
/etc/rc.conf に
sshd_enable="YES"
が追加される。
/etc/rc.conf に
# Set dumpdev to "AUTO" to enable crash dumps, "NO" to disable
dumpdev="NO"
も追記しておく。 crash dumpはお好みで “AUTO” に。
タイムゾーン設定
インストーラーを使わなかった場合、タイムゾーンの設定もまだなので、設定します。
sysinstall
して Configure -> Time Zone を選ぶ。
UTC で Yes を選び、タイムゾーンは Asia -> Japan を選ぶ。
(/usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo
が /etc/localtime
へコピーされるらしい。)
時刻を合わせる
ワンショットの ntpdate
よりも ntpd
を使う方が望ましいので、 ntpd
を設定します。
/etc/rc.conf
に以下を追加
ntpd_enable="YES"
/etc/ntp.conf
を開いて、
server 0.freebsd.pool.ntp.org
みたいになっている部分を必要に応じて書き換える。(サーバーを変える必要があるとき。)
パッケージインストール
このままではまともに使えないぐらい、ソフトが入っていないので、サードパーティー製ツールを入れていきます。
環境によっては package を使用するのに、プロキシを乗り越えないといけない場合があります。
その場合 FTP_PROXY
環境変数を設定します。
システム全体に設定するために /etc/profile
に
export FTP_PROXY="http://your.proxy.server:port_number"
のように書いておく。
ついでに /etc/csh.login
にも
setenv FTP_PROXY "http://your.proxy.server:port_number"
のように書いておく。
# pkg_add -r bash nano vim emacs gmake cvs subversion git global autoconf automake libtool flex bison guile binutils gawk
といった感じでインストール。
ログインシェル変更
bash好みの人は
# chsh -s bash
ports をセットアップ
ports をセットアップ。 インストール時に入れなかった場合は、 /usr/ports ディレクトリがないと思います。 インスールメディアから ports をすでにインストールしている場合も、たぶん古いので、更新するのがよいです。
まず、snapshot を /var/db/portsnap/
ディレクトリへダウンロードしないといけない。
プロキシのせいで
# portsnap fetch
Looking up portsnap.FreeBSD.org mirrors... none found.
Fetching public key from portsnap.FreeBSD.org... failed.
No mirrors remaining, giving up.
と出て失敗する場合は、環境変数 HTTP_PROXY
を設定しておく。
export HTTP_PROXY="http://your.proxy.server:port_number"
最初に fetch する。
# portsnap fetch
/var/db/portsnap/
以下にダウンロードされる。
続いて extract する。
# portsnap extract
/usr/ports
に展開される。
次回からは portsnap fetch (portsnap cron)&& portsnap update
で更新する。
ユーザーアカウント作成
インストーラーを使わなかった場合、まだ一般ユーザーが作られていないため、作成します。
ユーザーアカウントを作る前に、
# zfs create /home/USER_NAME
でユーザーのホームディレクトリ用にパーティションを切る。 これは必須ではないけれど、ZFS の運用では細かくパーティションを切るのがスタンダードのようだ。 (ユーザーのホームディレクトリ単位で、スナップショットとったりできる。)
# adduser
質問に答えて行きながら、設定します。 管理者は
Invite foo into other groups? []:
と聞いてきたところに、wheel
と入力する。
wheel グループに所属していないと、 su
コマンドが使えないなど不自由するので。
グループを作成
例えば、GID 2000 で gitusers というグループを作りたい場合
# pw groupadd gitusers -g 2000
次に、メンバーを group に加える。 例えば、 gitusers というグループに taro と hanako を加える場合は
# pw groupmod gitusers -m taro,hanako
とする。
次回に続きます。
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